2018年10月28日 更新

【解説】AGA治療の薬の副作用は?プロペシア・サガーロ・ミノキシジルごとに異なる

AGA治療薬の副作用について解説します。AGAの治療薬の代表的なものには、プロペシア、サガーロ、ミノキシジルがあります。それぞれ、服用した場合の副作用は異なります。体毛が濃くなる多毛症、ED、肝臓への影響、不妊の可能性があるので小作りの際には注意したいなどあります。

目次

「本格的にAGAを治療したいけど、薬の副作用が心配」と悩んでいる方や、病院でAGAを治療するのが当たり前になった現在でも、やはり副作用のリスクが気になるという人は多いでしょう。
そんな方のために、AGA治療薬の代表的なプロペシア、サガーロ、ミノキシジルと、それぞれの副作用の症状について詳しく紹介していきます。また、副作用が起こった場合の対処法についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。多毛症、ED、肝臓への影響、不妊などの副作用があります。

AGAとは

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AGA治療薬には副作用の危険があるということですが、その前にまず、AGAとはどんなものかについて見ておきましょう。

AGAとは、「男性型脱毛症」と呼ばれる薄毛の症状です。
名前の通り男性に対して起こる症状で、女性に起こる場合は「FAGA(女性男性型脱毛症)」と呼ばれます。

原因

AGAの原因は、DHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる男性ホルモンにあります。

DHTには、筋肉を増やしたり体毛を濃くするなどの働きがありますが、頭髪に対しては成長を阻害する因子を誘発することがあります。
そのため髪が十分に成長する前に抜けてしまい、薄毛が起こってしまうのです。

また、遺伝的な要因やストレス、生活習慣などもAGAの発症に深く関わっています。

治療方法

AGAは歴とした病気であり、病院で治療を受けることもできます。
AGAを治療する方法としては、内服薬と外用薬を用いるのが一般的です。

ただし、AGA治療は保険の適用外となるため、費用は全額自費で負担しなくてはなりません。

AGA治療薬の種類と効果

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AGA治療薬の副作用を知るためには、AGA治療薬の種類を知っておく必要があります。
現在AGAの治療薬として国内で認められているものには、

1.フィナステリド
2.デュタステリド
3.ミノキシジル

の3種類があります。
それぞれの特徴や効果について見ていきましょう。

1.フィナステリド

フィナステリドは、内服薬「プロペシア」の有効成分として使われている成分です。
プロペシアはAGA治療における代表的な薬で、名前を聞いたことのある人も多いでしょう。

フィナステリドの効能は、DHTの生成を阻害することにあります。
DHTは前述のようにAGAの主要な原因物質ですが、男性ホルモンのテストステロンが「5αリダクターゼ」という酵素と結びつくことで生成されます。

フィナステリドは、この5αリダクターゼの働きを阻害することでDHTの生成を抑え、髪の成長を促す効果があります。

2.デュタステリド

デュタステリドは、内服薬である「ザガーロ」の主成分になります。

デュタステリドの効能は、5αリダクターゼを阻害するという点ではフィナステリドと変わりません。
しかし、その具体的な働きは多少異なります。

5αリダクターゼには1型と2型があるのですが、フィナステリドが2型のみを阻害するのに対し、デュタステリドは1型2型両方を阻害するのです。
そのため、AGAに対してはより強い効果を発揮するとされています。

3.ミノキシジル

ミノキシジルもまた、AGA治療薬としてよく知られたものです。
国内では、外用薬「リアップ」の主成分としても使われています。

ミノキシジルは、もともと高血圧の治療薬として開発されたもので、血管を拡張して血行を良くする効能があります。
この血行改善作用が、頭髪への栄養補給を促してAGAに対し効果を発揮するのです。

ミノキシジルには内服薬としてタブレットタイプのものもありますが、AGA治療薬としては認められていません。

AGAの副作用:フィナステリドによるもの

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それでは、AGA治療薬の副作用について具体的に見ていきましょう。
まずはフィナステリドの副作用からです。

主な副作用は、次のものがあります。

男性機能への影響

フィナステリドは前述のように、男性ホルモンの生成を阻害することでAGAを治療する薬です。男性ホルモンは性欲を高めるなどの作用も持っていますから、生成される量が減ることで、男性機能の低下を招くおそれもあります。
具体的には、
・性欲の低下
・勃起不全
・射精障害
・精液量の減少
といった症状が考えられます。

肝機能への影響

フィナステリドの副作用として、肝機能への影響も考えられます。
フィナステリドが肝臓で代謝される際、大きな負担を与える可能性があるためです。

肝機能の障害は自覚症状が現れにくいのが特徴ですが、進行すると次の自覚症状が現れる場合もあります。

・食欲不振
・倦怠感
・黄疸

胎児への影響

女性が服用した場合の副作用ですが、フィナステリドは男性胎児の生殖器の発育に対し、異常をもたらす危険があります。
そのため、妊娠中や授乳中の女性がフィナステリドを飲むのはもちろん、触るのもNGとされています。

これは、フィナステリドが皮膚から体内へ吸収される恐れがあるためです。
こうしたことから、フィナステリドの使用は男性に限られています。

AGAの副作用:デュタステリドによるもの

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AGA治療薬の副作用、続いてはデュタステリドについて見ていきましょう。

副作用の種類

デュタステリドはフィナステリド同様、5αリダクターゼを阻害する働きを持つ治療薬です。
そのため、副作用もフィナステリドとほぼ同様の症状となっています。

・勃起不全
・射精障害
・性欲減退
・乳房障害
・腹痛

このうち、「乳房障害」とは、乳房が女性のように膨らんでくる症状です。
乳房障害は、デュタステリドが男性ホルモンの生成を抑えるため、ホルモンバランスが崩れてしまうことに原因があります。

また、デュタステリドはフィナステリドと同じように、女性の使用は禁じられています。
理由はやはり、胎児の発育に影響を与えかねないという点にあります。

デュタステリドは副作用の確率も高い

デュタステリドはフィナステリドより治療効果が高いということはすでにお伝えしましたが、実はその分、副作用の危険も高くなっています。

日本人120人に対し調査をしたところ、デュタステリドの副作用の発現率は、12%にも及びました。
これはフィナステリドの発現率と比べると、2倍以上の確率です。

特に多く発症した副作用は、生殖系・乳房障害の副作用でした。
こうした点から、デュタステリドの使用については、最初にフィナステリドの使用を経た上で判断するのが妥当と言えるでしょう。

AGAの副作用:ミノキシジルによるもの

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AGA治療薬の副作用、続いてはミノキシジルについてです。
ミノキシジルには外用薬と内服薬がありますが、外用薬として用いる場合は、目立った副作用はありません(一部かゆみや湿疹などが起こるケースはあります)。

一方、内服薬(ミノキシジルタブレット)は、AGA治療薬としては認可されていませんが、一部のクリニックでは医師の判断により処方を受けることもできます。

ミノキシジルタブレットにはさまざまな副作用の可能性がありますが、考えられるのは次のような症状です。

多毛

ミノキシジルを飲むことにより、頭髪以外の毛が濃くなる場合があります。
濃くなる部位は個人によっても異なりますが、まつ毛や眉毛から、胸や手足といった全身の毛に及ぶこともあります。

多毛の症状は、タブレット服用者の10人中8人に発症するとも言われています。

低血圧

ミノキシジルは前述のように、もともと高血圧治療のための降圧剤として開発されたものの、発毛作用が確認されたことから、AGAの治療に転用されたという経緯があります。
そのため、場合によっては低血圧を招く恐れもあります。

低血圧は、さらに不整脈や倦怠感、頭痛などの症状をもたらすことがあります。
特に、普段低血圧の方にとっては注意が必要です。

動悸

ミノキシジルによって急に血管が拡張され、血行が良くなることによって心臓に負担がかかる場合があります。
心臓の鼓動が速くなったり、突然大きな拍動が起こったり、めまいを感じることもあります。

AGA治療薬で副作用が起きたときの対処法

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AGA治療薬で副作用が起こった場合、どうすれば良いのでしょうか?
最後に、AGA治療で副作用が起きた場合の対策法について紹介しましょう。

医師に相談する

AGA治療薬で副作用の兆候を感じたら、まずはすぐ医師に相談することが大事です。
状況を見て、適切な対応をしてもらえるはずです。

具体的な対応には、薬の量を減らすか、別のAGA治療薬を処方することが考えられます。

自己判断での服用は避ける

自己判断による治療薬の服用は、大変危険です。
特に、個人輸入で入手した薬の場合、医師の指示を経ずに使用することになるため、副作用の危険も大きくなります。

また、薬自体が偽物である可能性もあります。

もしも個人輸入による薬で副作用を起こしたら、すぐに使用を中止して医師の判断を仰いでください。

まとめ

Hand Tablets Encapsulate · Free photo on Pixabay (30860)

AGA治療薬による副作用の危険について紹介してきました。

どんな薬であれ、体に作用する以上は副作用の危険もつきまといます。
AGA治療薬も例外ではなく、男性機能への影響や動悸、めまいといった副作用の可能性があります。

重篤な副作用を起こす危険はそれほど高くありませんが、肝機能が低下している場合などには要注意です。

いずれにしても、AGAを治療する際は、専門の医師のアドバイスの下で正しく薬を使用するようにしましょう。
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この記事のキュレーター

Ryujijo Ryujijo