2018年11月24日 更新

【解説】頭皮湿疹とストレスの関係は?痒みが起こる原因や仕組み、対処方法とは

頭皮湿疹とストレスの関係性と、起こりうる症状、効果的な対処法について解説します。頭皮にできる湿疹にはさまざまな原因がありますが、ストレスもそのひとつです。ストレスは痒みを引き起こす「ヒスタミン」の分泌を増やすと言われています。

目次

頭皮に湿疹ができてかゆくなってしまう場合、ストレスが関係しているかもしれません。
ストレスは痒みの原因となる物質を増やしてしまうと言われていて、頭皮湿疹にも悪影響を与えます。頭皮湿疹にはストレス以外にも原因が考えられるので、適切な対処が必要です。
今回は、ストレスと頭皮湿疹の関係や起こりうる症状や、ストレスへの効果的な対処法について解説します。

頭皮湿疹とストレスの関係性

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頭皮湿疹とストレスは具体的にどのように関係しているのでしょうか?

ひとことで頭皮湿疹と言っても、原因や症状によっていくつかのパターンがあります。
そのほとんどに共通してみられる症状が頭皮の痒みです。

そして、ストレスは痒(かゆ)みを強めてしまうと言われています。

「痒み」を感じる理由

人が「痒い」という感覚を感じるのは、進化の過程で「痒みの原因となっている物質を取り除く」という行動をとるためと考えられています。

たとえば、ノミやダニなどが皮膚につくと痒くなりますが、掻きむしるという行動をとることでノミやダニを取り除くようになっているのです。

人間以外の動物でもたまに体を掻いていることがあるのを考えると、「痒い」という感覚と「掻く」という行動のつながりが分かりやすいかもしれません。

衛生環境が整った現在では、ノミやダニが直接的に人の頭皮湿疹の原因になることはありませんが、「痒い」と感じる神経の働きは今でも体の中で機能しています。

そして、ストレスは痒みを感じる神経に刺激を与えて、痒みを強めてしまうのです。

ストレスが頭皮湿疹の痒みを強める仕組み

痒みが発生する時には、皮膚にあるマスト細胞という部分が刺激を感じて、ヒスタミンと呼ばれる物質を放出します。
ヒスタミンがたくさん分泌されるほど、より強い痒みを感じるという仕組みです。

そして、ストレスはヒスタミンの分泌を増やします。
そのため、ストレスが強くなると、頭皮湿疹の痒みが強くなるという関係があるのです。

頭皮湿疹の5つのパターン

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頭皮湿疹には大きく分けて5つのパターンがあります。
ほとんどのパターンで、ストレスと痒みが関係しているので、いずれの場合にもストレスの解消は大切です。

詳しい対処法の前に、まずは頭皮湿疹の主な種類について紹介します。

接触性皮膚炎

接触性皮膚炎は、頭皮に接触した物質に対してアレルギー反応を起こして生じる頭皮湿疹です。

原因となる主な物質としては、シャンプーやコンディショナーに含まれている成分や、整髪料やカラーリング剤に含まれる成分があります。

シャンプーなど、日常的に繰り返し使っているものでも、ある日突然接触性皮膚炎になることもあるので注意が必要です。

対策としては、皮膚炎の原因になる物質を特定して、頭皮に接触させないことがあげられます。

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎は、頭皮の皮脂がたくさん分泌されることで起きる頭皮湿疹です。
皮膚の常在菌である「マラセチア」という微生物が、余計な皮脂を分解することで炎症の原因になります。

皮脂の分泌が多くなってしまうのは、生活習慣やストレスが関係しています。
対処法としては、マラセチアなどの菌の働きを抑える薬と同時に、頭皮環境を整えることが大切です。

皮脂欠乏性皮膚炎

皮脂欠乏性皮膚炎は、頭皮の皮脂が不足して乾燥することによって起きる頭皮湿疹です。
シャンプーのし過ぎや空気の乾燥が原因になります。

また、シャンプーの洗浄力が強すぎる場合にも頭皮のダメージとなり、皮脂欠乏性皮膚炎になるので、注意が必要です。

膿痂(のうか)湿疹

膿痂湿疹は、「とびひ」とも呼ばれる症状です。
かき傷に細菌が入ることで生じます。

放っておくと、掻きむしったところからどんどん痒い部分が広がってしまうので、早めに病院に行く必要があります。

また、頭皮に症状が出た場合には、分厚いフケが出るのも特徴です。
ストレスにより体の抵抗力が弱まっていることも、感染の原因のひとつとなります。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、頭皮に限らず皮膚の乾燥や痒みが見られる症状です。
生まれつきの体質の場合が多く、花粉や食べ物など特定のアレルギー物質で症状が強くなったりします。

アトピー性皮膚炎も、ストレスが強まることで痒みが強くなるので、できるだけストレスを解消することが大切です。

ストレスと関係が強い頭皮湿疹の症状

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頭皮湿疹の5つの症状を紹介しましたが、ストレスと関係が強い症状は主に2つのポイントに絞られます。

ひとつは、ストレスが痒みを強めてしまうことです。
そしてもうひとつが、ストレスによる免疫力の低下です。

ストレスが強くなると痒みが強くなりますが、ここで皮膚を強く掻いてしまったりすると傷がついてしまいます。
痒みの神経は、掻けば掻くほど発達して、より強い痒みを感じてしまうようにできているので、ストレスを引き金にして悪循環が起こってしまうのです。

また、掻き傷からばい菌が入ると、さらなる湿疹の原因になります。
できるだけストレスをためず、痒みを緩和することで、悪循環を減らしていくことが大切です。

また、ストレスは免疫力を低下させると言われています。
免疫とは、体の細胞を外的な刺激や菌から守るシステムのことです。

ストレスが加わることで免疫の働きが落ち、菌などの影響を受けやすくなります。

「とびひ」や「脂漏性皮膚炎」など、細菌が関係している頭皮湿疹の症状は、ストレスで免疫力が低下することとも関係しているため、やはりストレスの解消が大事です。

頭皮湿疹を引き起こすストレス①:身体的ストレス

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頭皮湿疹を引き起こすストレスには、身体的なものと精神的なものの2種類があります。
まずは、身体的なストレスについて解説します。

身体的なストレスは、頭皮への外部からの刺激が大きく影響しています。
たとえば、シャンプーをするときに地肌を強くこすりすぎてしまったり、空気が乾燥して頭皮の水分が減っていたりするのは身体的なストレスになります。

ストレスの原因になっているものを物理的に取り除いてしまえば、身体的なストレスはすぐに解消できます。
ただし、習慣的に行っている行動が知らないうちに身体的ストレスになっている場合もあるので注意が必要です。

身体的ストレスとして考えられる要素

・シャンプーの成分や髪の洗い方
・ドライヤーの熱を近くで当てすぎている
・長時間帽子をかぶることによる蒸れ
・きつくしばるような髪形
・空気の乾燥

身体的ストレスをできるだけ取り除くことが、頭皮湿疹の痒みを悪化させないために大切になります。

頭皮湿疹を引き起こすストレス②:精神的ストレス

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次に、精神的なストレスと頭皮湿疹の関係について解説します。
精神的なストレスとは、不安やショックな出来事、イライラ感などのことです。

生活習慣や仕事の人間関係などで精神的なストレスを抱えていると、痒みが強まる原因になることがあります。

精神的ストレスとして考えられる要素

・対人関係や仕事での不安
・怒りやイライラ感
・ショックな出来事

精神的なストレスも、自分では気づかないうちにため込んでしまっている場合があります。
定期的に自分が好きな活動を思いっきり楽しんだり、適度な運動をしたりしてリラックスすることが大切です。

効果的なストレス解消法

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頭皮湿疹はストレスと深い関係があるため、ストレスを解消することが大切になります。
人によってストレス解消法には色々なものがありますが、比較的簡単にできるストレス解消法をご紹介します。

ストレス解消におすすめの方法

・睡眠をしっかりとる
・適度な運動をこころがける
・食生活を整える
・楽しく熱中できる活動に取り組む
・親しい友人と話す

睡眠不足や適度な運動、そして整った食生活はストレスのない生活の基本になります。
ストレス解消のための時間的な余裕がなくても、睡眠時間と栄養のある食事は最低限確保するのがおすすめです。

そのうえで、自分が楽しく熱中できる活動に取り組んだり、親しい友人と話したりするのもストレス解消につながるでしょう。

まとめ

頭皮湿疹とストレスの関係性や対処法について紹介しました。

頭皮の湿疹にはさまざまな原因がありますが、ストレスもそのひとつです。
生活習慣や運動不足に注意しつつ、できるだけストレスを解消することが大切になります。

今回お伝えした情報を参考に頭皮湿疹をケアしてみてください。
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この記事のキュレーター

堀内忍 堀内忍