2018年11月23日 更新

【解説】頭皮の湿疹が治らない?5つの症状と原因別に治し方と対策方法を紹介

頭皮湿疹が治らない場合、治し方は症状や原因によって異なります。頭皮の湿疹には大きく5つの原因があり、接触性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、皮脂欠乏性皮膚炎、膿痂湿疹、アトピー性皮膚炎のいずれかによって直し方が違うので注意が必要です。各湿疹について詳しく紹介していきます。

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目次

頭皮に湿疹ができて治らない場合、いくつかの原因が考えられます。症状によって治し方が異なるので注意が必要です。生活習慣に気を付けるだけで大丈夫なこともありますが、多くの場合は湿疹を引き起こしている原因の菌を抑える薬や頭皮の炎症を抑える薬が有効になります。
今回は、頭皮の湿疹を5つのパターンに分けて、それぞれについて解説します。

頭皮の湿疹は原因によって5つに分けられる

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ひとことで「頭皮の湿疹」といっても、その症状は大きく5つに分かれます。
各症状で原因が異なるので、治し方も異なります。

「頭がかゆい」「フケがたくさん出る」「頭皮の臭いが気になる」といった症状にお悩みの方は、まずはどのタイプの頭皮湿疹なのかを知ることが大切です。

頭皮湿疹の主な5つのパターン

① 接触性皮膚炎
② 脂漏性皮膚炎
③ 皮脂欠乏性皮膚炎
④ 膿痂(のうか)湿疹
⑤ アトピー性皮膚炎

それぞれの湿疹について1つずつ順番に紹介します。
自分に当てはまるものはどれか参考にしてみてください。

頭皮の湿疹①:接触性皮膚炎

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まずは、接触性皮膚炎と呼ばれる頭皮の湿疹について、症状と治し方を紹介します。
接触性皮膚炎はその名の通り、「頭皮に接触した物質」が原因となって生じる皮膚炎です。
頭皮が赤くなる、熱い感じがする、痒みや痛みといった症状があります。

接触性皮膚炎の原因は、頭皮に接触した物質である場合が多いです。
日常的に使っているシャンプーやヘアトリートメントに含まれている保存料や香料、そのほかの刺激成分が接触性皮膚炎の原因になることもあります。

また、整髪料や髪の毛を染める液体も原因のひとつです。
一度接触性皮膚炎になると、頭皮のバリア機能が弱まり、原因となる物質からより強い刺激を受けてしまう悪循環になってしまうこともあります。

接触性皮膚炎の症状

接触性皮膚炎の治し方

接触性皮膚炎は、炎症の原因となっている物質を頭皮に触れさせないことが大切です。
シャンプーやコンディショナー、整髪料の種類を変えて様子をみるなど、原因を特定して使用を避けましょう。

頭皮に接触するものに気を付けても炎症が治らない場合は、接触性皮膚炎以外の症状も起きているかもしれません。
その場合は、これから紹介する他の症状と対策も参考にしてみてください。

頭皮の湿疹②:脂漏性皮膚炎

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次に、脂漏性皮膚炎と呼ばれる頭皮の湿疹について、症状と治し方をお伝えします。

脂漏性皮膚炎の症状

脂漏性皮膚炎では、ベタベタした大きいフケや、頭皮の赤み、頭皮の痒みが出たりします。
痒みがなく、フケだけが増える場合も多いです。

脂漏性皮膚炎の原因は、過剰に出てしまった頭皮の皮脂と、皮膚に住んでいる「マラセチア」という菌によるものと考えられています。

マラセチアは真菌という菌の一種で、健康な人の肌にも存在している微生物です。

生活習慣やホルモンバランスの乱れなどで皮脂が余計に分泌されてしまうと、マラセチアがその皮脂を分解し、頭皮の炎症の原因になります。

脂漏性皮膚炎の治し方

脂漏性皮膚炎は、皮脂の量を正常にすることと、マラセチアの繁殖を抑えることの2つのアプローチが有効です。

また、皮膚の炎症を抑えるためにステロイドが配合された塗り薬が処方されることもあります。
炎症がある程度落ち着いてきたあとは、真菌を抑える「ケトコナゾール」という塗り薬が使用される場合も多いです。

頭皮湿疹③:皮脂欠乏性皮膚炎

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皮脂欠乏性皮膚炎と呼ばれる頭皮の湿疹について、症状と治し方を紹介します。

皮脂欠乏性皮膚炎の症状

皮脂欠乏性皮膚炎は、別名「乾皮症」とも呼ばれ、頭皮の乾燥が原因で起こる湿疹です。
空気が乾燥する秋から冬の季節に症状が現れることもあります。

皮脂欠乏性皮膚炎の原因は、頭皮の乾燥によるバリア機能の低下です。
健康な頭皮は皮脂がちょうどよく分泌されていて、水分の蒸発を防いでいますが、何らかの原因で皮脂が不足すると頭皮の水分が蒸発し、乾燥してしまいます。

洗浄力が強すぎるシャンプーや、食生活の乱れなどの栄養不足などが皮脂欠乏性皮膚炎の原因のひとつです。

皮脂欠乏性皮膚炎の治し方

皮脂欠乏性皮膚炎は、頭皮の保護に必要な皮脂をキープすることが大切になります。
シャンプーの回数が1日2回以上の場合は、洗いすぎによって頭皮が乾燥していますので、1日1回に抑えましょう。
また、シャンプーに使われている洗浄成分が強い場合は、やさしいものに切り替えるのも有効です。
洗浄成分に「アミノ酸系」と呼ばれるものが使われているシャンプーは、頭皮に必要な皮脂を残して汚れだけ洗い流してくれるのでおすすめです。

頭皮湿疹④:膿痂(のうか)湿疹

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次に、膿痂湿疹という頭皮の湿疹について、症状と治し方を紹介します。
膿痂湿疹は「とびひ」とも呼ばれる、強い痒みが特徴の湿疹です。

また、頭皮から分厚いフケが出ることも特徴となっています。
皮膚にできた傷から細菌が入り、炎症を起こすのが膿痂湿疹です。

そのため、最初は軽い炎症でも、爪で掻いたあとに肌の他のところに触れてしまうと、その部分にも湿疹ができてしまいます。

このように、ある場所から別の場所へ湿疹が移るのが「とびひ」と呼ばれる理由です。

膿痂湿疹の症状

膿痂湿疹の治し方

膿痂湿疹は、塗り薬によって治します。
他の皮膚炎と違って体質が原因の慢性的な症状ではなく細菌感染が原因のため、早めに対処することが大切です。
かゆい範囲が広がってしまう前に、皮膚科で診察を受けてください。

頭皮湿疹⑤:アトピー性皮膚炎

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最後に、頭皮の湿疹をともなうアトピー性皮膚炎について、症状と治し方を紹介します。
アトピー性皮膚炎では、生まれつきの体質として肌のバリア機能が弱くなっている人が多いです。
頭皮以外にも痒みが出ることが多く、また花粉や食べ物など特定のアレルギー物質に反応した時に症状が悪化する場合もあります。

アトピー性皮膚炎の「アトピー」という単語は、「不明なもの」「よく分からない」という意味が由来となっています。
そのため、原因が明確に特定できないこともあるのが特徴です。

複数のアレルギーを持っている人も居れば、大人になってから急に発症するケースもあり、人によって原因はさまざまです。

アトピー性皮膚炎の症状

アトピー性皮膚炎の治し方

アトピー性皮膚炎は生まれつきの体質が主な原因のため、完全に治すのは難しいとされています。
ただし、できるだけ症状を抑えるためにアレルギーの原因物質を避けたり、皮膚の炎症が激しい場合にはステロイドを配合した塗り薬を処方したりといった治療が行われます。

頭皮のために生活習慣を整えることも大切

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細菌が原因になっている頭皮の湿疹であれば、皮膚科で治療薬をもらうのが一番です。
ただし、生活習慣が原因となる頭皮の湿疹の治し方としては、日ごろから頭皮環境を整えることも大切になります。

食生活が偏っている人は、できるだけ油っこい食事を避け、ビタミンやミネラルを多く含む食事を心がけましょう。
また、睡眠不足によっても頭皮の環境は悪化しますので、規則正しく十分な量の睡眠をとるようにしてくださいね。

まとめ

頭皮湿疹の治し方を5つのパターンに分けて紹介しました。
どのタイプなのかを見極めて適切な治し方を選ぶのが大切です。

生活習慣など自分でできる対策をしても湿疹が良くならないときは、悪化する前に早めに病院で診てもらってください。

今回お伝えした情報を参考に、頭皮湿疹をきちんと治していきましょう。
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この記事のキュレーター

堀内忍 堀内忍