2017年6月28日 更新

巷で紹介されるインド製育毛剤に隠された危険性!

個人輸入の形でリーズナブルな価格で購入できると巷で噂になっているインド製の育毛剤。薄毛やハゲで悩む人が、通院することなく手軽に自宅で治療できるメリットはあるのですが、危険性もはらんでいると言われています。なぜ、育毛剤にインド製が多いのか、危険と言われる理由は何なのかについて調べてみました。

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目次

■インド製医薬品が多い理由

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薬というと欧米をイメージすることが多いなかで、なぜかインド製育毛剤がよく知られている理由はなんなのでしょうか。一言でいうとインドがジェネリック大国だからということになります。最近は、さまざまな病気の治療で正規薬よりもリーズナブルなジェネリック医薬品を選択できるようになっています。薬は通常、開発者の権利を守るために、特許が存在します。後発医薬品とも呼ばれているジェネリック医薬品は、先発の医薬品を製造したメーカーの特許期限が切れた後に、先発薬と形状や色、味や添加物などに工夫を凝らして製造・販売される成分容量が同一のもので、安全性をさらに高められるとともに価格もかなり抑えて販売することができます。
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医薬品には、物質特許製法特許などのさまざまな特許が存在し、通常は長い特許期間が切れるまで後発薬品の製造・販売はできません。しかし、インドでは、長い間、薬の成分に関する物質特許が認められていなかったため、現在でも画期的とは認められない薬については、物質特許を認めない立場を貫いており、先発薬の販売からすぐに製造・販売することができます。他国が特許期限切れを待つ間にジェネリック医薬品を製造・販売することができるため、育毛剤をはじめとした多くの医薬品を早期にリーズナブルな価格で提供することが可能となっているのです。

■代表的なインド製育毛剤

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フィンペシア 世界的に発毛効果が認められているフィナステリドを成分とする医薬品プロペシアジェネリック医薬品として、インド国内で複数の製薬会社が製造・販売しているものです。ネットなどでは、大手製薬会社のひとつであるシプラ社のものが有名です。海外では、正式に治療薬として採用している病院も多いようですが、日本では厚生労働省の認可を受けていないため、販売することができません。個人輸入で購入している人が多いようです。

エフペシア インドの大手製薬会社シプラ社が製造している育毛剤です。フィンペシアと同様に、フィナステリドを主成分とする医薬品プロペシアジェネリック医薬品として販売されています。実は、シプラ社が製造・販売したフィンペシアには、タール色素で発がん性物質が含有されていると噂になったキノリンイエローがコーティング剤として使用されていたため、より安全性を高める目的もあってエフペシアが販売されていると言われています。

■なぜインド製育毛剤は危険と言われるのか

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先発薬と成分が同じでリーズナブルな価格で個人購入できるのであれば、断然、インド製育毛剤がお得ということになりますが、安易には使用できない理由が存在しています。日本では、新薬の開発から販売まではとても長い期間を有します。これは、薬の成分の有効性、副作用などを数多くの臨床実験を行って、確かな安全性を確保してからでないとその販売を許可しないという制度があるからです。インド製育毛剤は、先発薬が発売されてからほとんど間を空けることなく製造・販売されています。副作用リスクについての検証が不十分であり、使用してどのような状況が起きるかが予測しにくいものです。

日本では、副作用被害救済制度も整備されています。日本で認可を経て販売されている医薬品を使用したことで何らかの副作用が生じた場合はそれを補償するというものです。しかし、ネットで個人輸入によって手に入れたインド製育毛剤にはこれが適用されません。どんな重篤な状態に陥ったとしても全てが自己責任となってしまうため、安心して使用できるとすすめられるものではありません。

■育毛剤は国内の専門医療機関で処方するのが安全

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医薬品は、ある特定の病気や症状を改善、完治させることを目的としているもので、そのことによってある程度の副作用があることを理解したうえで使用することも多いものです。抗がん剤の投与によって脱毛や激しい吐き気、発熱などが起こることは誰もが理解していることでしょう。医師の処方、指導によって使用するのが医薬品であることを、今一度確認しておくべきでしょう。

男性型脱毛症「AGA」の治療には、AGA専門クリニックフィナステリドミノキシジルが処方されることが多いものです。薬の量や使用頻度は、患者の体質や症状、副作用の有無などを慎重に経過観察しながら医師が決定するものです。専門の医療機関で治療することの大きな安全性とメリットとインド製育毛剤を比較すること自体、次元の違う話であると言えるのではないでしょうか。

インド製育毛剤が数多く存在し、個人輸入や輸入代行で購入されている理由には、特許の一部が認められていないため、ジェネリック医薬品を次々に製造、販売できるというところにあります。副作用リスクが十分に確認されていないとともに、万が一何かあっても国内で救済されることもありません。AGA治療薬は、専門医療機関の医師の診断や処方、指導によって適切に使用することが大切です。
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この記事のキュレーター

マキノ マキノ